2016/12/21

recognize

理解する、とは?

本を読んで、理解した、と感じたとき

それは文字情報を暗記したのとは違う。

知らなかった事柄を、知っている事柄で説明できるようになった時に起きる感覚。

知識の関連付けができないのでは、呪文を暗記したに過ぎない。

宇宙にすんでるのに物理の教科書を読んで、おおなるほどと思う。

社会に生きてるのにビジネス本を読んで、おおなるほどと思う。

いつも触れているはずのものが、既に知っていたはずの事柄が、見方が変わり、理解が深まっていく。。。



はずだった、、、。 頭がさび付いていて、今、読んでいる本が浸透してこないので、自分にあきれて、"理解する"ということ自体を見つめなおしてしまったのだった。

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2016/12/03

jam session, Dec 3


スケジュールページにポカがありました。
12/3、中野ピグノーズでセッション行います。
どうか、楽器や楽譜を持って中野に足を運んでやってください。
記載ミス失礼しました。

***演奏スケジュール***
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2016/11/03

unknowing

無知。知りたい。勉強したい。

新しいことに挑戦する機会にも恵まれて、うれしい反面、自分の無知が露呈する。

そして、欲が生まれる。もっと学びたいと。

しかし、新しいことに挑戦してる人間は忙しいのだ(笑)

だから、なかなか勉強する時間もない(なら日記など書いてる暇あるのか!?)

そして、みんな気付いていると思うけど、のちに時間が出来たときに意外と勉強をしないのが平均的な人間の性質なのだ(笑)

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2016/10/02

Tour

しばしばバックバンドをやらせてもらっているYucco Miller (大西由希子)さんの待望の1st アルバムがリリースされたとのことで、レコ発ツアーを少々手伝っております。
(写真は異様に肌触りが良いグッズのタオル。アルバムジャケットと同じデザインが使用されている。)


アルバム用にレパートリーがいくらか入れ替わっていて、少し以前とは違う雰囲気、
でもYuccoさんの演奏は相変わらずキレキレです。
自分も、心を入れ替えて(笑)がんばって演奏に臨んでおります。

次回、彼女との共演は以下、
2016/10/9(日)
蒲郡シーサイドジャズフェスティバル2016
愛知 蒲郡
ユッコ・ミラー(sax)、
望月慎一郎(p,key)、
中村裕希(ba)、
大森ひろ(dr)


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2016/09/08

charu with friends vol.5

毎年恒例のちゃるちゃんの祭典に参加させてもらいました。

いつどこでそんな創作活動をしているのかしらと感心してしまう、
アイデアを詰め込みすぎて芸術が爆発している、

毎年が素敵すぎるので、もう僕のボキャブラリーでは来年は感想文をかけなくなっていることでしょう。まだ見てない人は絶対に来年見てくださいね。きっと魅力に吸い込まれていきます。

いまさら気づいたんだけど、去年の演目をこんなに綺麗な動画にしてくれてあったのか、と。
ちょっと、これは僕が映ってる時間が長すぎて恥ずかしいんだけど、、、
おいしい、、、もとい、、、うれしい、、、うれしすぎるーー。




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2016/08/01

ppm

そもそもだがジャズ人口はあまり多くない。

中学高校で友達とジャズで意気投合できる確率は低い。大学に行くとジャズ研とか成立する。
つまり百人単位の母集団ではダメで、千人単位の母集団じゃないとコミュニティーすら成立しないということなのかもしれない。

さてさてやっと出会えたジャズ仲間。でもそんな彼らでも物凄く集中して聞けるのは2、3曲だったりするケースが多いようだ。ジャズはあまり受動的に聞ける音楽とは言えない。歌詞で人を共感させる気もないし、、自由すぎて予測がつかないし、、、いろいろ考えを巡らせながら聞いているだけでクタクタになってしまうのだ。

そして、生演奏ならまだしも、録音物を聞くときは緊張感が劣る。 さらにパートによってはダイナミクスが下がり、ベースソロなんかを忠実に再生できるオーディオ機器は非常に限られており、、、特A級のジャズ好きでも、100%の集中力を維持したままベースソロのあたりにたどり着くのは大変なことだ。



よっていろいろあって推測するに
Jazzアルバムの7曲目くらいのベースソロを超真剣に聞いてもらえる確率はppm(百万分の1)オーダーかそれ以下かもしれない

「ベースソロになると客がトイレに行ったり、飲み物を注文に行ったりするんだよね」という話を聞いたときの妄想でした(笑)


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2016/06/19

knock-knock

気分が乗ってきたからライブ演奏中に完全フリーの時間を設けました。
(テーマを決めずに即興演奏)

さらに気分が乗ってきたので、フリーの演奏中にピアノのフレームをポコポコと叩き始めました。

いや、叩き始めたはずだったが、、ここで我に返りました。。。

「じぶん、こんなに非力だったか?ぜんぜんポコポコしね~!!」 

ポコポコの予定がスカスカにすり替わったところで一気に幻滅。。。

「普通にピアノでも弾くか。。。」

非力さ故の個人的な葛藤はあったものの、気持ちを切り替えてそれはそれは楽しい演奏になっていきました。そして共演者たちの演奏は素晴らしすぎ。とてもまとまった印象になりました。私は幸せ者です。


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2016/05/05

Homework


即興演奏をするんだけれど、100%はその場で作らない。
ちょっと前もって いろいろ考えておく。
いや、大部分、前もって考えてきたものを弾いてもよい。
いやいや、考えておくどころか譜面を作ってみたりするのも悪くはない。

巷ではこのようなジャズの演奏は、"宿題芸人タイプ"と呼ばれている。
一部の人々の間では"ふかわりょうっぽい芸風"とも言う。
(それでなくてもスベるのに、今日の日記はどこまでもスベる予感がするのは気のせいか?)

しかし、僕はこれを時々やることを大真面目におすすめします。
自分も昔けっこうやったし、これからも試すかも。

これをおすすめする理由は、「今の自分を超えるヒントが見える可能性があるから」
なんて言うとかっこつけすぎだが、、、そんなに嘘でもない。

初心者の場合、
即興演奏じたいになれてないから、単純にインテンポを維持するだけでも大変なケースがある。
フレーズの組み立てが間に合わない、曲の展開についていけない、とか。
でも、宿題形式で補ってゆとりが与えられると、見えなかったことが見えてくるかもしれない。
「見える!!時が見える!!」
「昨日まで貴様がロストしていただけじゃーー(ドカッ、バキッ)」

ベテランの場合でも、
完全に即興だと少し手が届かない何か、今の自分にとって少し複雑なロジックでできている何か、ちょっと辞書をひかないと自然には出てこないボキャブラリー、素の状態より少し背伸びしたアイデア、などなど。
このようなことを温めておく機会になるので、きっと世界が広がるはず。
「光が広がっていく。。(fin)」





ただ、実はこの話は僕の中にある永遠のテーマに重なっていきます。
作曲っていったいなんだ?何を目指したらよいのだろうか?ということでしばしば悩まされています。

というのは、上記のトレーニングは、
"即興だと不可能だが作曲だと可能な領域"のテクニックを、
"即興で可能な領域"に引きずり下ろす作業と言えなくもないです。
もし、即興で十分なものたちで周囲が埋めつくされてしまったら、敢えて作曲する際にはいったい何をすればいいの???
「埋め尽くされるくらい練習してから言え、ボケ(ドカッ、バキッ)」

屁理屈ばかり書いてしまいましたが、
「即興演奏には予定調和的な演奏では到達できない何かが存在する」というオカルトも信じているわたくしですので、それはそれ、あれはあれ。お許しくださいませ。。。


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2016/03/29

Live under the sky generation

昔、日本のジャズフェスでライブアンダーザスカイっていうのがあった。
この時代を満喫したお兄さま、おじさま世代の人のジャズ談義を聞くのが好きだ。



この頃すでにジャズはかなり複雑に、一般に理解されにくい要素を多分に持っていたが、
それでもまだ日本人の2、3割くらいが、ジャズはかっこいいものだと認知していたのではないだろうか。理解されにくいそれをフォローして理解したオーディエンスからすると、それはきっととてつもなく輝かしいものに見え、パファーマーはまるでエスパーであるかのように目に映ったと思う。

ところで、おそらく現代におけるコンテンポラリージャズの興奮のツボはこの頃からそんなに変わっていないように思われる。この延長線上でエスカレートしたり洗練されたりしている。音楽教育も豊な時代になって、エスパーの人数は昔よりだいぶ増えたかも(笑)でもジャズかっこいい、って思ってる人口は減ったね、きっと(涙)

さて、自分もあんな興奮を胸に秘めて、エスカレートしていきたい。

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2016/03/27

Apr 2, piano solo

これまた、百年ぶりくらいにピアノソロのコンサートのオファーをもらったので
うれしくて掲載。
しかし、この銀座のお店、日ごろ音大出身の華麗なプレイヤーたちがクラシックのパフォーマンスを繰り広げているお店。いろいろな意味で「私で大丈夫なのか?」という疑問が晴れないのですが、
ここのナイスガイのマスターが「いやいや、望月さんのピアノはそんなことどーでもよくなる魅力が、、、云々」とうまいことおだててくれるので、せいいっぱいブタは木に登る、いや、演奏頑張ってみたいと思います。
バンドともピアノトリオとも全く違ったサウンドをお届けしたいと考えています。どうか聞いてやってください。


4/2, 2016
Ankh(銀座)
http://ginza-ankh.com/
access
start from 8:30 pm
望月慎一郎p

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2016/02/13

rahmen

ラーメンは繊細な芸術。
ちょっとしたことで、ずいぶんと味の印象が変わってしまうもの。
伸びるし、冷めるし、非常にリアルタイム性が高い。
お客さんが、味の濃い具材を先に口に運ぶか、序盤でスープを飲むか、そういった些細なことも影響する。

それに対して、つけ麺は伝えたい味を凝縮して確実に伝えよう、という力強さがある。

で、よい例えを思い付いた。

ラーメンはライブに近い
つけ麺はレコーディングに近い



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2016/02/12

Mar 19, Trio live

とても久しぶりにピアノトリオの演奏があります。 
最近はこのメンバーとのレコーディングも試みており
伝えたい音をめいいっぱい具現化しようと実験を繰り返しています。

そもそも、このところ私の曲を披露する機会も減っているので
どうかこの機会に最新のトリオサウンドを聞いてやってください。

3/19, 2016
Strings (吉祥寺)
http://www.jazz-strings.com/index.htm
access
12:00 pm open
13:00 pm start
望月慎一郎(pf)
落合康介(b)
永山洋輔(dr)

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2016/02/08

Low E

拙者、Bjorkとか結構好きなんすけど、
なんでこの高揚感が得られるのか、って少し自分の胸に手を当ててみて、
いろいろある中、一つ単純で面白いことがありまして、、、

それはLow Eより低い音程が非常に効果的に使われているということ。

いや、テクノミュージックでは当たり前のことなんだけど、
「あぁ、アコースティックをよくわかっていらっしゃる、いえい」
っていうテクノミュージックがそもそも希少だから、
(それがBjorkサウンドの魅力の大前提)

加えてアコースティックミュージックの単純な制約を軽々と超えられると、
どうやらワクワクさせられてしまうようなのだ。
と、いうのも、完全なアコースティックミュージックではコントラバスの最低音がEであるため、
それより下をお見掛けする機会が少ないのであります。

"自由" を絵にかいたようなジャズミュージックでも意外なところに制約があるものです。

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2016/01/29

Dominant

こんなお便りをいただきました。

オルタードスケールをマスターしました。
次に何を練習したらいいと思いますか?」


じゃぁ、ミクソリディアンに立ち返って、はい、おしまい、、、
なんて考え方はどうでしょうか(笑)

ミクソリディアンは7だけがフラット、
セブンスコードが服を着て歩いているようなスケールです。

ミクソリディアン : c  d  e  f  g  a  bes  c



それに対して、これ、オルタードスケール

オルタードスケール : c cis  dis e fis gis ais c


まるでお互い、陰と陽のごとく除けあっているかのような軌跡を描きます。


両方を足し合わせると

ミクソリディアン  + オルタードスケール : c cis d dis e f fis g gis a ais c

ほぼ12音階が勢ぞろい。
bだけ を除いた状態になります。「メジャーコード的なのか?セブンスコード的なのか?」の決め手となるのが「bなのか?besなのか?」であるから、ずいぶんとわかりやすい形でbだけ土俵に乗れなかったのね、と。

こうやって2者を見渡していると、まるでドミナントモーションの原色を見ているかのような、基底ベクトルを見ているかのような、そんな気持ちになってくるときがあります。
(音楽で"直交度"とか語る人いる?いないよね?)

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2016/01/25

Lost and found

いきなり、夢ネタ、夢オチなのですが、

ものすごくかっこいい音楽を聞いたのです(夢の中で)。
喉から手がでるくらいものにしたいロジック、テクニック、手法、、、、
何が重要なのか?何を軸にあれが成り立っているのかわからないくらいぶっとんでいた。
しかし結果的にすばらしくクールなアウトプットだった。 惚れ惚れした。

で、、、今、それを現実世界で再現できないんですよ。。。

あれっ、、、?

この夢、、僕の持ち物なんですよね?


なんてこったい。現実世界で そのすばらしクールなやつ、再現できないし、正直あまり鮮明に内容を思い出せない。


なんでなんだろう。

あのすばらしくクールな音楽は、僕が寝ている間の脳の活動が作りだしたはず。

僕の物なのに、なんで僕の物にならないの?

酷い。あんまりだ。。。

忘れものを探す旅に出ます。

探さないでください。いや、探してください。いやいや、探す旅だって言っておるのにぃぃ、

あぁ、、もう、、ばかぁ。。。

***演奏スケジュール***
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