2016/05/05

Homework


即興演奏をするんだけれど、100%はその場で作らない。
ちょっと前もって いろいろ考えておく。
いや、大部分、前もって考えてきたものを弾いてもよい。
いやいや、考えておくどころか譜面を作ってみたりするのも悪くはない。

巷ではこのようなジャズの演奏は、"宿題芸人タイプ"と呼ばれている。
一部の人々の間では"ふかわりょうっぽい芸風"とも言う。
(それでなくてもスベるのに、今日の日記はどこまでもスベる予感がするのは気のせいか?)

しかし、僕はこれを時々やることを大真面目におすすめします。
自分も昔けっこうやったし、これからも試すかも。

これをおすすめする理由は、「今の自分を超えるヒントが見える可能性があるから」
なんて言うとかっこつけすぎだが、、、そんなに嘘でもない。

初心者の場合、
即興演奏じたいになれてないから、単純にインテンポを維持するだけでも大変なケースがある。
フレーズの組み立てが間に合わない、曲の展開についていけない、とか。
でも、宿題形式で補ってゆとりが与えられると、見えなかったことが見えてくるかもしれない。
「見える!!時が見える!!」
「昨日まで貴様がロストしていただけじゃーー(ドカッ、バキッ)」

ベテランの場合でも、
完全に即興だと少し手が届かない何か、今の自分にとって少し複雑なロジックでできている何か、ちょっと辞書をひかないと自然には出てこないボキャブラリー、素の状態より少し背伸びしたアイデア、などなど。
このようなことを温めておく機会になるので、きっと世界が広がるはず。
「光が広がっていく。。(fin)」





ただ、実はこの話は僕の中にある永遠のテーマに重なっていきます。
作曲っていったいなんだ?何を目指したらよいのだろうか?ということでしばしば悩まされています。

というのは、上記のトレーニングは、
"即興だと不可能だが作曲だと可能な領域"のテクニックを、
"即興で可能な領域"に引きずり下ろす作業と言えなくもないです。
もし、即興で十分なものたちで周囲が埋めつくされてしまったら、敢えて作曲する際にはいったい何をすればいいの???
「埋め尽くされるくらい練習してから言え、ボケ(ドカッ、バキッ)」

屁理屈ばかり書いてしまいましたが、
「即興演奏には予定調和的な演奏では到達できない何かが存在する」というオカルトも信じているわたくしですので、それはそれ、あれはあれ。お許しくださいませ。。。


***演奏スケジュール***
******公開音源******

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