2014/12/23

Human Being

ちょっと前に劇場で映画を見ていて、

主人公のセリフの中に
 「あっ!?これだ、僕が言いたかったことは。。」


というのがありました。
正確なセリフは僕も暗記していないので、あとで復習して調べたいくらいですが、
要点を僕のフィルターにかけて言い直してみたい。

田舎の牧場で育った少年が家出をして、
初めて都会の建造物を見たとき、
その10歳の少年のつぶやき、

「人間に似つかわしくない、幾何学的で整然とした美しい造型美、
なぜこんなに美しいものを人間が作り出せるのか」

おそらく、だいぶ自分のアレンジが加わっちゃっていますが。。。
これに近いことを言っていたように思います。
もっと、さらにアレンジを加えて説明口調にしてしまうと、
実際は、愚かだったり、
混沌としている"人間"が、
なんでこんなに似つかわしくないものを作れてしまうのかしら、と。
似つかわしくないからこそ、
憧れるが故に
原動力が生れるのかしら、みたいなふうに感じました。


上記は話題の映画"天才スピヴェット"を見ているときの私の妄想。

期待をはるかに上回る映画で、すばらしかったです。

本題のストーリーもとても感動的でしたが、
少年の独り言みたいな呟きの一言一言がなんだかキラキラしていて、
終始、心が震えるような感覚を覚えました。

実は上の妄想は、
自分が"Human Being"っていう曲を作って名づける時の妄想の再来だったもので、
強烈な印象が残りました。 

って書いていくと、
僕も天才だぜ~、って読み取れなくもない、不快感な文章が出来上がりつつあるのですが、
彼は10歳!!フィクション!!、
私はXX歳!!リアル!!(笑)


"Human being" composed by Shin-ichiro Mochizuki
Shin-ichiro Mochizuki(pf),望月慎一郎
Tatsuya Shirai(cello),白井達也

2014/12/13

Guest Player

次回のピアノトリオには、
私の飲み仲間、、、だけどスーパープレイヤーのDavidが数曲参加してくれる予定。
いっけん可愛いくてかっこいいけど、
その秘めた音楽はクレイジーでかっこいいのです。
 お見逃しないように!!

12/21, 2014
Strings (吉祥寺)
http://www.jazz-strings.com/index.htm
access
1:00 pm open
2:00 pm start
勘座光(dr)
望月慎一郎(pf)
中村裕希(b)
guest player
David Negrete (sax)



2014/11/29

keyboard

ピアノだけでなくキーボードもけっこういけるんですね、
とおだてられたので調子に乗って一筆。

自分もガッツリピアノで育っているので、最初はとてもとても抵抗がありました。
ですが、ピアノみたいに弾こうとすることがそもそもの間違いだったなぁ、
と後から思うようになりました。だってピアノではないんですから。

 ピアノ育ち、セカンドでキーボードを始めるかたに、独断と偏見に満ちたアドバイス。

全部フォルテで弾くとうまくいくかも(笑) 

アーティキュレーションや音色はタッチで作るものではなく、
電気的に作るものだ~、と開き直ったらなんとなく弾けるようになりましたぜ。

2014/11/16

Eric


演奏後記みたいな日記は少ないのだが、この件は記録しておきたいと思った。

先日、saxの大西由希子ちゃんのバックバンドをやらせていただく一環で、エリックマリエンサル氏 Eric Marienthal と共演する機会を得たのでした。

あの、チックコリアのフロントのエリックマリエンサル、
中高生のころ、Inside Outというアルバムを何百回と聞いた、
たぶん今でもChickやEricのフレーズをなぞるように鼻歌を歌うことができると思う、
クラシックしか知らなかった私にとってはおよそ1小節ごとに新しい音楽のアイデアが飛び出してくる、魔法みたいなレコードでした。

間違いなく今の自分のライフスタイルに影響を与えた、スーパーヒーローです。


そのスーパーヒーローは、同じステージの上に立ってもスーパーヒーローでした。

言葉に表せないくらい美しい音色でした。
すさまじい音楽能力でした、初見能力、曲の理解力、、
すさまじい人間力でした、やさしすぎて泣けるわ。。。


あれ!?、もしかしたら、僕が高校生の頃に聞いていた音源のエリックは、今の僕と大差ない年齢だったんじゃないかな?うーーん、恐れ入っちゃう。。

ますます精進します!!
ゆっこちゃんもますます燃え上がって良い演奏でした!!ナイスな師弟バトルコンサートでした。


2014/11/05

Supply and Demand

下手の横好きなのだが、
ピアニストがもっともやってはいけないスポーツでバXXxトボールというスポーツがある。
大変危険なのでここではバXXxトボールと名前を伏せておくが、
このスポーツ、ピアニストどころか成人男性にはかなり無謀なスポーツと言える。
他の球技には無い過酷なフットワーク、地に足が着いていない状態、空中でのリズムや判断力、プレイヤー同士の接触や衝突も激しい。

とかなんとか、理由抜きでなんだか少年心がよみがえって夢中になっちゃうのよね。。。

で、下手の横好きの分際で、ちゃんとしたシューズが欲しくなってしまったので、
スポーツ用品店に足を運んでみたのだ。

しかしながら、驚いたことに、かなりの確率で町のスポーツ用品店にはバXXxトシューズが置いてないのである。

店のオヤジ : 「バXXxトシューズ!?最近は、新学期の時期しか置かないよぉ。バXXxト専門店に行ってもらうしかないねぇ。」

信じられるだろうか?同世代の皆さん?

誰もがあこがれたバXXxトシューズ!!
オシャレな少年の必須アイテムバXXxトシューズ!!
人気が出すぎて犯罪にまで発展してしまったバXXxトシューズ!!

せつなかった。

だが冷静に考えると興奮が冷めればただのスポーツ用品の一つだ。
生活用品ではない。
スポーツをたしなむ人、専門とする人しか必要の無い存在。

凡人なりに社会を見つめてしまった。
ブーム、需要、供給、パラダイム、仕掛け人、イノベーション、、、、


・もしあのスティーブなんとかっていうおっさんがへんなことを仕掛けなければ、
タッチスクリーンは感度が悪くて使いにくい駅の券売機のインターフェースに過ぎなかった。


・だれが仕掛けたか知らんが、もしブームが訪れなければ、
私はこの文章を書くためだけにhtmlの文法を勉強する必要があったはずだ。

・だれが仕掛けたか知らんが、
ハイボールブームのあと、不自然なくらいワインの単価が安くなってないか!?
とか。。

諸行無常、世界は変わっていくもの、変えられてしまうもの、、、らしいのだ。


ちなみに、今日の教訓は間違っても、
世界は変わるもの!!だからみんな!!
前世紀の音楽であるJazzとかに興味を持つのはやめようぜ!!、
というメッセージを発信しているわけではない!!!!

 広義の意味での自爆型ピアニストは今日も元気です。

2014/10/18

my precious vehicle

気が付くと、それはもう原型をとどめていないくらい半壊していたのだった。。


変なガイジン(ストリートギャング風)が、
何かに取り付かれたように!?何かに対する恨みをあらわにして!?
私の愛車(自転車)をボッコボコにしているではないか!!、

投げる!!、
叫ぶ!!、
引き裂く!!
地面に叩きつける!!、
これでもか!!これでもか!!、と。

ある種すがすがしいくらいに豪快な金属音、
そして私の知らない何かに対する叫び、
その非日常的なエネルギーの塊を止めに入るには、私には(まだ)力が足りない思った。


私の愛車は見る見るうちに全壊。。
鉄屑になってもまだ足で踏み続ける!!

という夢を見た。。

だが夢の中での僕の思考は
「こういう輩と対等にバスケができる日が来るのであろうか」
 であった。(来るわけないだろ。。。)

2014/09/14

melody

メロディ至上主義、

ヒット曲はメロディで勝負がつくもの
いかに人の心に残るメロディーであるかが重用だ、とよく言われる。

近代の音楽ばかりやってると、上記のようなことがおろそかになりがちで、
難しいことばっかりやってて意味わからんよ!!、と
突き放されるときによくこのような話題になる。

しかし、言い訳なのだが、
本当は人々は音楽をトータルに鑑賞してるはずなんだけれど、
情報として残りやすいのがメロディーなんだ、
なぜなら、楽器が無くても、知識が無くても、鼻歌だけはみんな歌えるんだもん、

 という考えがある。つまり、再生しやすい、形がつかみやすい、それが
音楽の中でメロディと言われている部分なのかもしれない、と。


ある日、ボーカルの後輩と 会話をしていた。
「so many stars(スタンダード曲) が同じことの繰り返しばかりで、つかみどころがない」
と言われて、いきなり先輩の説教モードに火がついた(笑)


「じゃぁあなたにとってベートーベンの月光が駄作なのね。」
と。

同時に鳴っている音のうち、最高音だけを取り上げたら、
ソ#ド#ミ ソ#ド#ミ ソ#ド#ミ.・・・・・・

 の繰り返しだ。

でも人々は ソ#ド#ミ ソ#ド#ミ以外の部分もちゃんと鑑賞したから
現代にも残る名曲となっている。
僕にはこれが特別例外的な事象だとは思えない。

極論かもしれないが、
人々はメロディに感動しているんじゃないと思う。
音楽に感動しているんだと思う。
感動した音楽を復唱できるのがメロディパートだけなんだと思う。

2014/09/06

acting normal

最近、ちょっくら、うっかり、突き指してしまって、
でも幸い左手だからジャズだと少し運動量は少ないわけで、
75%くらいに抑えて演奏は続けているわけで、


でもちょっと痛いわけで、、


それに関して、最近は、いかに自分をごまかすか、という技術に興味があります、



 とかなんとかいうと、バカらしくもかっこよくもある、と思っていたのだが、




 「それって、あれですよね、電車でおしっこ我慢してるときに必要とされる技術ですよね」


と人に言われて、、、、しかも真顔で、

なんだか悔しいんだけど、
でも面白くて、
余裕で自分のネタを飛び越えられたような気がして、
そして、あまりのバカらしさと面白さに、
いまいちリアクションが取れなくなっている自分がいて、

けっこう敗北感を味わいました。

2014/08/30

cello jazz


自分、より良い作品作ろうとかいろいろ考え事するわけですが、
昔、ある日、チェロを使ったジャズの参考音源が無いかと思って、
 youtubeで"cello jazz"って検索したら、けっこうキツイ、、、(失言)
いや、ちょっと自分が想像していた音楽が出てこなかったのです。
昔の名曲を試しにチェロでやってみました、みたいなものが多かったです。

そういったものとはちょっと違う作風で自分が書いたcelloの楽曲をyoutubeに置かせてもらったので、僕がとった行動と同じように、誰かyoutubeで" cello jazz "って検索して見つけてくれたら、あっ、これ新しい、って思ってくれないかな、、、、、なんつって、なんつって。

そしたらですねぇ、、、
これ、webに載せてもらったまではいいんですが、いざ" cello jazz "みたいなキーワード入れてもぜんぜん引っかからない、ってことに後から気づいたんですね(苦笑)
ITが立ちはだかる。。。
まぁいいや。。。


"Till" composed by Shin-ichiro Mochizuki
Shin-ichiro Mochizuki(pf),望月慎一郎
Tatsuya Shirai(cello),白井達也


"Human being" composed by Shin-ichiro Mochizuki
Shin-ichiro Mochizuki(pf),望月慎一郎
Tatsuya Shirai(cello),白井達也


"above the fields" composed by Shin-ichiro Mochizuki
Shin-ichiro Mochizuki(pf),望月慎一郎
Tatsuya Shirai(cello),白井達也


2014/07/27

Pitch

Red Bullをすすっていたら、いい例え話を思いついた。

自分はまずまず聴音の要領が良いほうなので、周囲の人は耳が良いと思ってくれている。凄く音程に神経質な人間だと思っている人もいる。

たまに、

(こんなにひどい音程にさらされて)
大丈夫!?、

耐えられる!?、

命に別状は無い!?、

発狂しない!?、

暴力反対!?

などと気を使ってくれる人までいる。まぁ管楽器や歌い手の人の謙遜がこめられているのだけれど。

確かにあまりひどいと気持ち悪いけど、 生命の危機は感じない。
で、その不快感の度合いが誰にでも伝わる例えを今思いついたから書かずにはいられなくなったのだ。

そう、だいたいコレ、今飲んでるこのRed Bull、

Red Bullがこぼれた床の上を歩かされてる気分、

せいぜいそんくらいかなぁ、と。

2014/07/23

Charu with friends vol.3

タップダンサーのちゃるちゃんの一大イベントというか一大作品に参加して参りました。
彼女の世界観は普通のダンサーの人と比べると、ほどほどピントが外れており、
結果的にと~~っても面白い、
ダンスのことがよくわからない音楽ファンや舞台芸術ファンをも沸かせるポテンシャルを秘めています。

そして数々の妄想を具現化する行動力も天晴れ、
小さな体でピヨピヨとした普段の雰囲気からは想像できないくらい、
手の込んだ作品をえっさえっさと作り込んでいくのです。

その労力だけでも敬意を払いたい、
そしてその作品を見た人々はきっと何かを感じたり考えさせられたりするに違いないです。
ダンスのこと何も知らない僕が何度とそうなるわけで。