メロディ至上主義、
ヒット曲はメロディで勝負がつくもの、
いかに人の心に残るメロディーであるかが重用だ、とよく言われる。
近代の音楽ばかりやってると、上記のようなことがおろそかになりがちで、
難しいことばっかりやってて意味わからんよ!!、と
突き放されるときによくこのような話題になる。
しかし、言い訳なのだが、
本当は人々は音楽をトータルに鑑賞してるはずなんだけれど、
情報として残りやすいのがメロディーなんだ、
なぜなら、楽器が無くても、知識が無くても、鼻歌だけはみんな歌えるんだもん、
という考えがある。つまり、再生しやすい、形がつかみやすい、それが
音楽の中でメロディと言われている部分なのかもしれない、と。
ある日、ボーカルの後輩と 会話をしていた。
「so many stars(スタンダード曲) が同じことの繰り返しばかりで、つかみどころがない」
と言われて、いきなり先輩の説教モードに火がついた(笑)
「じゃぁあなたにとってベートーベンの月光が駄作なのね。」
と。
同時に鳴っている音のうち、最高音だけを取り上げたら、
ソ#ド#ミ ソ#ド#ミ ソ#ド#ミ.・・・・・・
の繰り返しだ。
でも人々は ソ#ド#ミ ソ#ド#ミ以外の部分もちゃんと鑑賞したから
現代にも残る名曲となっている。
僕にはこれが特別例外的な事象だとは思えない。
極論かもしれないが、
人々はメロディに感動しているんじゃないと思う。
音楽に感動しているんだと思う。
感動した音楽を復唱できるのがメロディパートだけなんだと思う。
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