2024/10/22

Regarding "Visionary" and "Another vision"

Online music services of my 1st album "Visionary" and 2nd album "Another vision" are now unavailable due to the record company's trouble . I'm sorry for this inconvenience.  Give me some time to recover this situation, perhaps, reboot or reissue. 


My 3rd album "Trio 2019" was issued by another company (Columbia / Unknown Silence). This one is still available. 

https://music.apple.com/jp/album/trio-2019/1585267611
https://open.spotify.com/album/7bgPeuKdWykzOR9QM4McsL
https://music.amazon.co.jp/albums/B09FX4459D


私の1stアルバム "Visionary"と 2ndアルバム "Another Vision"がサブスク等のサービスで聴くことが出来ない状態が続いています。これについて国内だけでなく海外からも多くの問い合わせをいただいています。この問題は当時在籍していたレーベル会社が最近になってトラブルを起こしたことに起因しており、私自身も大変遺憾に思っております。何らかの手を打ってオンラインサービスを復旧させる手段を考えたいと思いますが、今しばらく時間がかかりそうです。

3rdアルバム "Trio 2019"は別会社からリリースされたため(Columbia / Unknown Silence)オンラインサービスが健在で、今でもお楽しみいただくことが出来ます。

https://music.apple.com/jp/album/trio-2019/1585267611
https://open.spotify.com/album/7bgPeuKdWykzOR9QM4McsL
https://music.amazon.co.jp/albums/B09FX4459D


2024/03/16

freedom / constraint

以前の音楽コラムに共感してもらえない場合、この文章はさらにエスカレートしているため意味のわからんお経みたいなものに見えるかもしれない。

↓ビバップについて

https://shin-ichiromochizuki.blogspot.com/2022/10/bebop.html

↓クラシック vs ジャズ

https://shin-ichiromochizuki.blogspot.com/2022/02/improvisation-and-imagination.html

ビバップを得意としている人がモーダルな曲やフリーインプロに取り組むとでくの坊になってしまう現象がある。若い時の自分もそうだった。っていうかいまだにブルースを弾くことが出来ない(笑)これは「自由すぎて辛い」というよくある現象なのである。


現在の自分はフリーインプロも大好きなのだが、上記のような話はとても共感できる。逆に、難しいコードチェンジに追従できるプレイヤーを崇める風習を見かけるが、アレには感心しない。コードチェンジとは音楽的なアイデアのひとつであり、インプロバイザーにとっては情報源、ヒントを与えてくれる。コードチェンジは愛、コードチェンジはやさしさ、と思ったほうが良い。


ちなみに、フリーインプロの世界でも同じような価値観が渦巻いているのである。「こういうアイデア、こういうルール、試してみよう」、「共演者がそこに行ったということは、自分はここに行くべきだ、そうに違いない」、「なんだ今の音は?何を示唆しているのだろうか?」、「根拠のない音は発したくない」身に覚えがないだろうか?自由にやれと言われれば言われるほど自分の音に理由や裏付けを探している、それは自然な行為だと思う。まれに、耳を澄まして音を聴くと自動的に自分の役割が決まる、という賢者モードに入るが、なかなか簡単にはその境地には行けない。


ジャズミュージシャンのことをイタコのような存在だと勘違いして人がいるが、実際はそういう感じではない。天からはなにも降りてこない(笑)無からはなにも生まれない。精神的には自由を目指しているのかもしれない。でも技術的にはむしろ逆だと思う。ルールや制約をリアルタイムに決断して自分にあてがう技術だと思う。ドMに向いてる。。語源は知らないが、「旋律を奏でる」の「律」の文字に着目すると感慨深いものがある。


2023/11/11

Jazz Festival in Czech, 2023

今月、チェコのジャズフェスティバルにて演奏する機会をいただきました。大変光栄なことです。webサイトを見てから知りましたが、日本からは私以外に小曽根真さんがエントリーされていらっしゃるようです。今回、私はソロピアノのパフォーマンスを行ってまいります。(噂のエレクトロニクスは使いません。完全アコースティックで勝負してまいります。)

ヨーロッパのジャズミュージックをたくさん吸収したい、現地のミュージシャンと交流をはかりたい、いま日本でこういう音楽が生まれてるよと伝えたい(私は典型的な日本のジャズミュージシャンではないけど。。)、希望に満ち溢れています。


JAZZ MEETS WORLD FESTIVAL in Czech
Nov / 2023
http://www.jmw.cz/





2023/05/14

Introduction of MSPS (my Sound Processing System)

 近年、自由研究で行っていた音楽用プロセッサ(FPGAベース)の設計がいくらかまとまってきたので、紹介動画を作成しました。MSPS(my Sound Processing System)という名前で紹介しています。

これは、アコースティック楽器をデジタルで拡張しようという試みです。このデバイスはマイクを通して聞こえたあらゆる音を分析します。分析して、音程、キー、コード、といった音楽情報を推定します。その情報をもとにアナログシンセサイザーを自動演奏し、音楽にレイヤーを足し合わせてくれます。

キーやコードの変化に瞬時に追従するため、シーケンサやサンプリングでは対応できないような即興音楽にも導入できることを狙いとします。

アコースティック楽器の生音を活かしつつデジタルと融合する楽しさをご覧ください。



2023/04/01

"Trio2019 / Shin-ichiro Mochizuki, Miroslav Vitous, Shinya Fukumori" on youtube

知らぬ間に、コロンビアが"Trio2019 / Shin-ichiro Mochizuki, Miroslav Vitous, Shinya Fukumori"をyoutubeにフルアルバム公開していることに気づいた。。やりすぎじゃないかと思うのだが、それでも作品を知らなかった人が知ってくれればそれでうれしい。

全曲プレイリストはこちら







2023/02/01

Tokyo MXTV Headline News

 今月から、私のアルバム"Trio2019"が東京MXTV ヘッドラインニュースのBGMとして流れます。

放送局:TOKYO MX MX2

番組名:ヒーリング&ヘッドラインニュース

映像プログラム:「東京点描 城西2」

"Trio2019"(COKM-43259) Columbia  / Unknown Silence 
Shin-ichiro Mochizuki (pf)
Miroslav Vitous (bass)
Shinya Fukumori (ds)

アルバム紹介ページ

見かけたら心の中で「あ、もっちーくん見つけた(にやっ)」としてください。アルバムリリースしてから少し時間が経っているので熱心なジャズファンのかたはとっくにご存じなのかもしれませんが、テレビ番組で流していただけると普段ジャズシーンをチェックしていないかたにも自分の楽曲を楽しんでいただける可能性があるので、とてもうれしく思います。

2022/10/09

bebop

 [朝の私]

「ビバップの演奏って、興味ない人からしたらなにひとつ面白くないよね」

演奏会場に向かう電車のなか、以前に知人が話していた言葉をふと思い出して、思い出し笑いのような、思い出し悲しみのような、思い出し怒りのような、、、そんな考え事をしていたら電車の乗り換えを間違えてしまった。。

(遅刻しました。。。西嶋さんごめんなさい)


上記の言葉は真剣な会話だったのかもしれない。ジャズの人口が減っていることを深刻に思ってそう言ったのかもしれない。ジャズは難しい音楽だから、なんとかして間口を広げることを考えなくちゃ、とそう思って言ったのかもしれない。だがしかし、僕の中の個人的な線引きとしては、ビバップが面白いと思ったことがないのであれば、それはジャズに興味が無いことにほぼ等しい。そこを媚びてまでジャズの間口をなんとか広げなくては、と考えをめぐらさなければいけないのだとしたら、もはやジャズなんて滅んでしまえばいい。

僕は子供の時に、何もないところからバップフレーズが産み落とされて、ウォーキングベースが不思議なドライブ感を作り出して、それらがまるで魔法のように見えた。そういうの共感したことある人だけが楽しければ、もうそれでいいんじゃないかな?


ちなみに自分の発表してきた作品はビバップからはかけ離れているし、自分自身は常日頃ずっとビバップを研究しているタイプではない。そんな私にとってもビバップはある種神聖な領域にあり、軽々しく、なんか工夫してわかりやすくしようよ、とは言い難い存在だ。もっと近代的なジャズをやっている人々、よりスタイリッシュなジャズをやっている人々、そういったプレイヤーたちの音楽を聴いたときも、この人はビバップのトレーニングを通過したあとに今ここにいるのか?というのは音を聴けばすぐにわかることだ。一見、ビバップと関係ない音楽をやっているように見えても、核の部分に切り離せない何かがある。


チャーリーパーカーが登場してからジャズは難しくなりすぎて大衆音楽ではなくなった、そんなことは半世紀前から言われていることで、いまさら2022年に私たちがドヤ顔で語り合う問題意識ではない。


[夜の私]

この日、演奏会場の一体感はあまりにすばらしかった。演奏者もリスナーもみんないっしょに呼吸しているかのような感覚に浸った。そして帰る電車のなかで、行きの電車のなかの考え事を思い返しても、それが信じられないくらいゴミのようにちっぽけな存在になってしまっていた。酔いしれて変化した自分の人格に恐怖した。