2018/11/08

tuning

自分、調律とか神経質な人だと思われがちなのだが、
その手の話になるとすぐに"絶対音感"などの話になるのだが、
自分はサイン波を検出する測定器ではないです。
音の中心周波数の"ズレ"を評価しているわけではないのです。

調律がされていないピアノから感じてしまう"何か"とは、
「なんだか響きが予定を下回る。。なんか音が痩せている」 という感覚が先に来る。
もちろん絶対周波数の"ズレ"が酷い場合はそれも感じるが、それよりも先に上記の感覚がやってくる。

これはたぶん、、、
ピアノという楽器は一つの鍵盤を押さえると、一つのハンマーが連動し、3本の弦を振動させます。高い音域に限りますが。低いほうの音域はラウンド弦になってますが。
(ピアノの中の機構の動き、見ていて飽きないです。見たことが無い人はグランドピアノがあるときに中身をガン見してみてください)

調律師さんはこの3本の弦を綺麗に揃えてめいいっぱい共鳴するように頑張ってくれているのだと思う。 時間と共に劣化して、アベコベになった3本の彼ら、、、、
アベコベもズレと言えばズレではあるのだが、
「その中心がどこにいるか!?」、、、
ではなくて、
「互いに響きあってくれよ」
が問題であるような気がする。

ただし、中心がズレているほうの問題はハーモニーの話をすると結局のところ同じ問題に帰結する。2音が成すハーモニーは整数倍の周波数の関係になっているときに"互いに響き合う"ということが数学的に決まっている。
嗚呼、"絶対音"やら"平均律"やら"純正律"やらオタクどもの話が返り咲く。。。


とにかく、僕らは"ズレ"を検出しているのではなく、ズレた結果として響かなくなる現象をモニターしていることが多いと思われる

***演奏スケジュール***